スペクトラム 出版社 ホーム     >     EMDR療法と子どもへの補助的アプローチ      　 　 書名： EMDR療法と子どもへの補助的アプローチ 副題： 複雑性トラウマ・アタッチメント・解離 著者： アナ M ゴメス 監訳： 白川美也子・山﨑和佳子 翻訳： 白倉三紀子・岡朋子・石川千秋・ボレック光子 出版社： スペクトラム出版社 仕様： B5変型判 255 X 182mm 並製あじろ綴 本文： 428頁 定価： 5500円（本体） ISBN 978-4-902082-26-5 C0047 発売： 2021年9月28日 　 　 紹介文 本書は、重度のトラウマを抱える子どもの治療に携わるすべてのセラピストに役立つ、大変有益な書籍です。 ―― フランシーン・シャピロ博士 EMDR人道支援プログラム創始者 　 　 本書の主な特長： ◇革新的な手法で世界的に知られるアナ・ゴメス博士が案出した、複雑性トラウマを抱える子どもへのEMDR療法の適用方法について、そのクリエイティブな手法をステップごとにご紹介します。 ◇アタッチメントの傷、解離傾向、重度の調節不全のある子どもを支援する、EMDR療法の8つの治療段階を網羅しています。 ◇AIPモデルやEMDR療法の方法論を踏襲しながら、子ども向けの補助的アプローチを組み込んだ、包括的なEMDR療法をご紹介します。 ◇養育システムを放棄した保護者が、メンタライゼーションの能力や内省力を身につけるのを支援する、EMDR療法をベースとした独自のモデルについても説明しています。 ◇寄稿者として、心理学者エミリー・ジェーンバーグ博士、認定臨床ソーシャルワーカーのパメラ・クラウス氏、身体心理学の先駆者パット・オグデン博士、国際的なトレーナーで臨床家のフランシス・ウォータース氏を迎えています。 　 　 著者 アナ・ゴメス アナ M.ゴメス Ana M. Gómez MC, LPCは，米国の私設開業の心理臨床家であり、世界的に著名な講演者です。アナは複雑性トラウマ、愛着の傷、解離などをもつ子どもや青年に対するEMDRセラピーおよびEMDRの補助的アプローチについて、米国内外で講演しています。2011年には米国アリゾナ州遊戯療法協会から「功労賞」を、そして、2012年には同州の依存症治療機関であるSierra Tucson から「希望の賞」を授与されました。EMDR研究所および南アメリカEMDR協会においてトレーナー養成のトレーナーであり、アリゾナ州フェニックスにあるAgate Institute の創始者兼所長です。 　著書には『こわかったあの日にバイバイ！：トラウマとEMDRのことがわかる本』（東京書籍）『物語と、その語り手：考えとこころとからだ』スペクトラム出版社、共著に『私の中のすべての色たち： 解離について最初に出会う本』スペクトラム出版社があります。また、EMDR療法の子どもへの適用について、複数の書籍で執筆しています。また、アナは、EMDR箱庭プロトコル、世代間トラウマを癒やす親と子どものための愛着に基づくEMDRプログラムなどの開発もしています。 　 　 監訳者 白川美也子（しらかわ みやこ） 浜松医科大学卒業後、独立行政法人国立病院機構天竜病院小児神経科・精神科医長、浜松市精神保健福祉センター所長、国立精神・神経センター臨床研究基盤研究員、昭和大学精神医学教室特任助教、岩手県教育委員会招聘の東日本大震災における学校支援の経験等を経て、2013年10月よりこころとからだ・光の花クリニック院長/スペース白い花を主宰しつつ、乳児院や里親グループ、児童相談所との協働を継続している。日本トラウマティック・ストレス学会理事、日本EMDR学会理事（ファシリテーター、認定コンサルタント）、日本子どもの虐待防止学会代議員、米国のNPOであるIFCA（インターナショナル・フォスターケア・アライアンス）メディカルディレクター。《著書》『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア』アスク・ヒューマン・ケア、《共訳書》『DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す』明石書店、『子どものトラウマと悲嘆の治療』金剛出版2014年、『子どものためのトラウマフォーカスト認知行動療法』岩崎学術出版社、『言葉がない時 沈黙の語りに耳を澄ます：EMDR療法による早期トラウマの修復』スペクトラム出版社、など。 山﨑和佳子（やまざき わかこ） 臨床心理士/公認心理師。東京大学文学部卒業後、企業勤務を経て、英Roehampton大学心理学科芸術心理療法修士コース修了。ロンドンの国民保健サービス（NHS）児童思春期メンタルヘルスサービス等で臨床経験を積む。帰国後、お茶の水女子大学人間文化創生科学研究科人間発達科学専攻博士前期課程修了、現在、同大学院博士後期課程に在籍。また総合病院精神科やカウンセリングルーム、学校等にて個人・集団の心理臨床に従事している。専門はエモーション・フォーカスト・セラピー（EFT）や加速化体験力動療法（AEDP）など、感情に焦点をあてた体験的心理療法。 　 　 翻訳者 白倉三紀子・岡朋子・石川千秋・ボレック光子 　 　　　　　 　 目次 第1章 EMDR療法、適応的情報処理モデル、複雑性トラウマ 第2章 第1段階：クライエントの生育歴・病歴の聴取および治療計画 第3章 第2段階：準備 第4章 スキル形成段階とEMDRゲーム 第5章 養育者との協働と家族システム：適応的情報処理（AIP）モデルおよびアタッチメント理論 第6章 子どもにおける解離の評価および診断：回復への第一歩 第7章 解離がある子どものための高度な準備方略 第8章 第3段階：アセスメント 第9章 第4段階：脱感作 第10章 植え付け、ボディスキャン、終了、再評価と未来の鋳型 第11章 EMDR療法とセンサリーモーター・サイコセラピーの子どもへの適用 第12章 EMDR療法とセラプレイの活用 第13章 子どものEMDR療法と内的家族システム方略の利用 　 　 対象読者 トラウマ治療にかかわるセラピスト（臨床心理士、公認心理士）、医師 　 　 キーワード EMDR EMDR療法 トラウマ 複雑性トラウマ 解離 アタッチメント ストレス 適応的情報処理 AIP 脱感作 セラプレイ センサリモーター・サイコセラピー